斉藤農場の品質で一番大切な部分となるのは、当社オリジナルブレンドの生産培土です。斉藤農場で使われる培土は、カリフォルニア大学農学部で開発された生産用培土のレシピをベースに、当社が長い年月と沢山の試作を経てたどり着いた非常に優れた培土。お客様に自身を持ってお届け出来る苗は、この培土があってこその物なのです。
プラグ苗に使われる培土も同様、何年もの試験を繰り返し、土の物理性と根張りにこだわり抜いた絶妙な配合のオリジナルブレンドのプラグ培土を使っています。現時点では今の配合がベストです。
しかし、将来もっと良い素材が見つかれば、更なる品質向上の為に改良を進めていきます。

斉藤農場では水やり作業を正社員しかやらないルール。
それは、水やりが苗生産の作業の中で最も難しい作業であり、栽培上最も重要な作業だからです。水やり10年と言われるように、良い製品を作るには、水やりの技術を極める必要があるのです。
水やりは家庭のしつけのように、甘やかして水を与え過ぎると、根が育たず軟弱な苗に育ち、反対に水を控えて厳しく育てすぎると健全な状態に育たず、見た目も良くない植物になってしまいます。そして、しっかりとしつけられた苗は、根が強く出荷先でも元気に育つ苗になります。水を「いつ・どれだけ」与えるか。ここが製品の善し悪しを左右します。
水やりの技術はすぐに身につく物ではなく、様々な経験をし、暑い時も、寒い時も、雨の日も、風の日も、日々生産に向き合ってこそ習得出来る技術です。そんな水やりにこだわって斉藤農場の製品を作っています。

世界には本当にたくさんの種類の苗があり、品種改良も盛んで毎年新しい品種がどんどん発表されます。
しかし、外国からやってきた花の品種が、日本の気候に合うかどうかは栽培してみないとわからないこと。だからこそ、斉藤農場では毎年沢山の試作を重ね、花壇やコンテナでパフォーマンスをチェックして、それぞれの品目の中でより丈夫で、よりパフォーマンスの良い品種を選定しております。
そして、国内外の品種を知り尽くした知識と経験で、お客様にとって最適な品種選定を行います。また斉藤農場では大手種苗メーカー様からの依頼で、製品化前の品種の試作なども積極的に行っているので、お客様へいち早く新品種をご紹介することができます。

植物は、温度が1度違っただけで育ちが変わったり、肥料を与えるタイミングが少し違うだけで上手く育たなかったり、想像以上に繊細なもの。
また、季節は絶えず移り変わるため、同じ条件で栽培出来るチャンスは、1年に1度しかない植物もたくさんあります。
その中で、トライアンドエラーを繰り返して一歩ずつ築いてきた斉藤農場の栽培ノウハウは良品生産には欠かせない技術。今の品質は、過去の沢山の失敗から多くを学び、より良い品質の製品を作るために改良を重ねてきた結果といえます。
創業以来、進化し続け、他では決してまねできない斉藤農場の貴重な栽培ノウハウを今後も積み上げていきます。