本文までスキップする

ブログ
Blog

八尾農場の近況(移動、ハードニング)

皆様、こんにちは。
八尾農場の吉田です。

だんだんと季節が春へ向かい、八尾農場の植物たちも動きが見えてきました。
八尾農場では、徐々に野菜苗の栽培が始まっています。

ガラス温室の野菜苗

それに伴って、生産部は植物をハウスからハウスへと移動を行う最盛期です。

移動の目的は、野菜苗や夏の植物の栽培場所の確保ですね。

もう一つ重要な点が、植物の順化です。
業界的にはハードニングというのでしょうか。加温栽培を行っている早春の時期は特に必要でして、加温環境にあった植物を元のハウスより少し低い温度に設定しているハウス、もしくは露地へと移動し、徐々に環境の変化に耐えるようにします。植物の中には、移動後に調子を崩す可能性もあるので、移動先のハウスは慎重に決定します。
この辺りは本当に経験がいるので、もっと勉強していきたいとこですね。

他にも灌水制限によるハードニングもあるのですが、またの機会に。
とにかく、これを行うことによって、輸送や出荷後の痛みの軽減にもなり、お客様の所で植物が調子良く生育できる事にも繋がっていきます。

我が社が扱う植物は多種多様なため、移動量も多いですが、できるだけ植物が心地よいと感じる同じ温度帯の品種を集めて栽培しています。それが暖房代の節約と効率良い栽培となり、販売価格に響かないようコストダウンへつながっていきます。

移動後のゼラニウム 移動後は瘦せてないか、調子を崩していないか注視します

また、移動はかなり体力勝負なのとロングスパンなので、いかに効率良く運ぶか、どの道具(台車、運搬車)を使うか、疲労困憊にならないよう日々考えています。

台車を倒さないよう慎重に移動します

ところで、ハードニングで思い出したことがありまして、私の実家の外にガジュマルが置いてあります。

かれこれ、育ててから10年?ぐらいだったと思います。ガジュマルは、耐寒温度が5度ぐらいだそうで室内から屋外へ移動すると調子を崩し、枯れてしまう子が多いらしいです。
この子は真冬の間も落葉することなく育っています。
若苗の頃から屋外飼育だったので、適当な施肥、灌水、そして四季の移ろい、それが良いハードニングになったのでしょうか。

根本が複雑になりガジュマルっぽさが見えてきました!かっこいい・・・!

樹齢100年ぐらいまで生きるそうですが、そこまで私が生きれるのか・・・笑

それでは、頑張っていきましょう!