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猛暑の前の蒸し暑さ

こんにちは、伊賀上野農場のクマンです。

今年は九州南部がいち早く梅雨入りしたかと思えば、近畿や東海は平年より少し遅く梅雨入りしたようです。
5月下旬~6月上旬も30℃超えの暑い日がありましたが、今の蒸し暑さを乗り越えて梅雨明けすれば本格的な猛暑がまたやって来ます。

伊賀上野の第2農場では夏場の遮光、冬場の保温目的で以前からビニールハウス上部に電動のカーテンと、空気を停滞させない為の循環扇が設置されています。
温暖化など年々変化する環境に対応する為、昨年からは第1農場でも同様にカーテンが設置されました。
農場で管理されている植物は地植えのものとは違い、ポット内の限られた土量で暑さと渇きに耐えなければなりません。
人工的に生産管理する以上、どんな環境でも安定して生産できる様に生産者側が整える必要があります。

人間も同様で、ビニールハウスという半ば閉ざされた環境で従業員は暑さと闘うことになります。
農業に従事されている方には当然のことかも知れませんが、この分野の仕事に就く前の私は薄いビニール1枚でここまで環境が変わるとは思ってもみなかったものです。

圃場の遮光も効果的ですが、従業員は各々でまた暑さに対策をしなければなりません。
2025年6月1日から労働安全衛生規則改正が施行され、事業者に対して熱中症対策が義務付けられました。
斉藤農場ではパートさん達に空調服が支給されていますが、あまり気温が上がり過ぎるとその効果もなかなか厳しいものがあります。

思えば空調服が世間に認知されて数年で広く使用されるようになりましたが、猛暑の中で空気を循環させても熱風が回るだけとの声もあり、空調服は年々新しくなるにつれて使用電力を上げパワーが増しています。
反面、パワーが上がれば作動音がうるさくなり、相応のバッテリーも必要になって重量も増します。
金属で冷やすペルチェ素子、冷水をチューブで循環させて身体を冷やす水冷服など、空調服以外にも電動ウェアは日々進化していますが、効果がイマイチだったり使い辛い面もあって、まだまだ発展途上だと感じます。

私も6月上旬までは来る猛暑に備えて空調服の使用を控えていましたが、そろそろ解禁してこれからの作業に勤しむつもりです。
遮光や水分管理を含め、皆さんも熱中症にお気を付けて安全にお過ごし下さい。
それでは!

追記:ゴシキトウガラシの実がようやく色付き始めました、この記事を投稿する頃には綺麗に実っている頃でしょう。